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EPSON PC-486GR+ のセットアップ





1990年代に作成した、紋紙デザイン・システムの
PC(ハードディスク)が壊れたので
再度セットアップをしました。

紋紙屋さんの現役のシステムです。


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ジャガード織機は、紋紙(もんがみ)を読んで布を織ります。

紋紙(もんがみ)に穴が開いており、この情報から柄が出てきます。



紋紙(もんがみ)・・・ 細長いボール紙状のものを繋いだもの





写真の細長い物が、紋紙の1枚





当初、紋紙作成データは、紙テープでした。
その後フロッピーになりましたが、メーカー毎にバラバラなので
西陣織工業組合と京都染織試験場がFDフォーマットを規格化

当時標準のIBM 8インチ・フロッピーをベースに設計されました。
フロッピーは専用のフォーマットで、CGSフロッピーと呼ばれています。

8インチ → 5インチ → 3.5インチ・フロッピーへ
現在は、CGSフロッピー → 電子ジャガード式 になりました。



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紋紙デザイン・システムは、着物(ジャガード織)の
柄(模様)をPCで作成し、織機に渡すCGSフロッピーを作成します。


当初、PC-9801の画面 640 x 400で作成しました。
後に、PC-9801のハイレゾが発売されましたが機器は高額!


その頃、エプソンはPC98互換機を販売しており
1993年 高解像度の EPSON PC-486GR+が発売されたので
このPCでシステムを再構築しました。

PC-486GR+に、高解像度ディスプレイ + 増設メモリ。





まだフレームバッファーが無い時代で
メモリを増設し、EMS、RAMディスクを利用し画像処理をします。
(I-O DATAの MEMORY SERVERを利用)

 DEVICE = A:\MDEV\IOSPRO\VMM386.SYS /U /@=EMM386.SYS
 DEVICE = A:\MDEV\IOSPRO\IOS10.EXE 12000 /E
 DOS = HIGH,UMB




操作では、キーボード、マウス or デジタイザー (RS-232C)を利用します。

開発言語 Microsoft C Version 6.0  (一部アセンブラ)



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その頃 DOS/V PCも人気が上がってきたので、
DOS/V用に再度移植しました。


その後、Windowsが主流になりそうなので、
Windows対応のシステムを開発しました。



最初のWindowsの開発 (Windows 3.1) は、
Microsoft C Ver 7.0 + SDK で作成しました。

CDが無い時代なので、開発ソフトのインストールはフロッピー 20枚です。

C7 → Microsoft Visual C/C++ 1.0 へ (媒体がCDになる)





NEC PC-9801  EPSON PC-486   DOS/V PC
Windows 3.1  Windows 95,98  Windows 2000〜 Windows 10

現状 各OS毎システムがあり、全て動作します。






EPSON PC-486GR+ の蓋を開けました。





内臓ハードディスクを取り外します。









アルプス電気製





今回、外付ハードディスクを使用するので
SCSIインターフェースを取り付けます。

TEXAの外付ハードディスク と ICMのSCSIカード: IF-2768












PC-486のSETUPの方法

セットアップ時、解像度はノーマルモードに設定しておきます。


@FDのシステムディスクをセットして立ち上げます。

Aハードデイスクのフォーマットコマンドを入力

 >FORMATHD

Bハードデイスクの初期化メニューから 装置初期化 を選択





C領域確保 を選択









D領域確保後、システムを転送します。





Eリセットし、起動メニューが出ればOK





※ PC-98系はハードディスクを初期化して領域確保をしますが

  DOS/V PCは FDISKで領域確保をし、その後フォーマットします。







SWをハイレゾモードに設定して、PCを立ち上げます。



【 ハイレゾモード 】

1120×750ドット 1画面4096色中16色表示



また各スイッチを設定する為、
HELPキーを押しながら電源を投入します。



環境設定メニュー









ハイレゾーモードでの MS-DOS Ver 5.0





セットアップ用システムフロッピーと
アプリのフロッピー 20数枚でセットアップしました。



FD Ver 2.32 出射厚氏





640 x 400のFD画面





紋紙デザインシステムのメニュー画面





デザイン編集画面





パレット設定








紋紙画像サンプル

色は筬の動作・糸の太さ等です。 → デザインしやすいように配色します。













編集中の画面 罫線なし、倍率 8:8





作成した柄(3リピートの表示)
レースカーテン用で ラッセル+ジャガード織り。(ラッセル部は、別途デザイン)








PC-486GR+のカタログ
















FD (ファイル管理ソフト)

第1回フリーソフトウェア大賞 ユーティリティ部門賞

作者: 出射厚

簡易な取説と、 3.5インチ、5インチ版の2枚入り











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